クマの種類と原因と予防を解説

原因にあわせたお手入れで予防しましょう。

疲れてるねといわれるのがイヤで、目の下を気にしている人はとても多いようです。クリニックで患者さんの相談を受けているといくつかの種類があるようです。目の下になにかできると、なんでもクマと呼ばれるようですが、それらを大きく分けると3種類あります。ただし、本当の意味でのクマは、血液がうっ滞して青くみえるものです。

 

年齢とともに目立ってくる

理解するために、目とそのまわりの構造を知っておきましょう。眼球のまわりは、クッションの役割をするためのやわらかい脂肪(眼窩脂肪)でおおわれています。それを、まぶたが支えているわけですが、まぶたの皮膚はとても薄く、人体ではもっとも薄い部分です。加えて皮脂腺が少ないため乾燥しやすく、神経も過敏なところです。まばたきなどで絶えず動くため、血行はよいのですが、ちょっとぶつけただけでも真っ青になるのはご存知のとおりです。もう一点、まぶたの特徴として、生理的色素沈着をおこしやすい、ということが挙げられます。もともとメラノサイトの活動が盛んなため、こすったりしているとすぐに黒くなります。このように、明らかに顔のほかの部分の皮膚とは異なる構造をもっています。年とともにまぶたの皮膚はより薄くなっていきますから、誰でも多少はクマが出やすくなりますが70歳くらいになればほぼ誰にでも見られます。ただし、目立つ、目立たないにかなり個人差があるのも事実です。これは、顔のもともとの構造によるもので、たとえば欧米人のように彫りの深い骨格の人は、目と頬の間に段差ができやすいため、若いころからクマが目立ちます。

 

肌とコラーゲン食品

鳥の手羽先やゼラチン、フカヒレなどを摂ろうといいますが、口から入れてもそのまま肌のコラーゲンにはなりません。肉などのタンパク質を食べると、胃腸の中でアミノ酸に分解されて吸収されます。その際に、肌で使われる場合もあれば、体の他の部分、たとえば髪の毛のケラチンタンパクとして使われる場合もあります。どこでどのように使うかを決める、司令塔のような働きをしているのが、ホルモンなどになるわけです。年齢ともにコラーゲンが減るのは、原料となるアミノ酸がへるからではなく、若さの維持に必要な成長ルモンや卵胞ホルモン(エストロゲン)が減るからです

 

クマの種類

 

血液のうっ滞によりもの

目のまわりは、目を動かすために血液が集まっているところです。目が疲れたりすると血液がよどんで見えることがあります。これを俗に「青グマ」といい、本当の意味でのクマです。色が白い人は、皮膚が透けやすいので目立つようです。また、東洋医学でいう?血体質(冷え性体質)の人に多いのも特徴です。皮膚の厚みを増すために、コラーゲンを増やすお手入れをするのが効果的です。?血体質を改善するためには、適度に運動し、冷たいものやタバコを控えるようにします。目のまわりの骨に沿って、ツボ押ししてみるのものよいでしょう。なお、青グマは、コンシーラーでカバーすると目立たなくなりますので、それも一案です。

 

むくみ・たるみによるもの

実際のクマの相談でいちばん多いのが実はこれです。薄い皮膚が、年齢とともにさらに薄く、弱くなってきます。そうすると、眼窩脂肪を支えられなくなって、前に突出してきます。ここに陰ができ、クマとして見えるのです。陰ですから黒っぽくみえるため「黒グマ」と呼ばれています。むくみが加わると、さらに目立ちます。 シミではないのでコンシーラーでは隠れませんし、メイクをするとよけいに目立つということもあります。頭の上から照明が当たると陰が目立ちますので、「地下鉄の窓ガラスに映る自分の顔が、すごく疲れて見えてびっくりした」ということも起こります。しかし、このタイプのクマの原因は、いわゆる皮膚のたるみです。このタイプは、いちばん改善しにくいものですので、どうしても気になってしかたない人は、美容外科で目の下のたるみとり手術を受けるという方法もあります。

 

シミ・くすみによるもの

目の下に小さいシミができ、それが連なってクマのようにみえることがあります。また、目をこするくせがあったり、目もとによく湿疹ができていたりした人は、まぶたの角質が厚くなります。これがくすみになり、さらにクマのようになっていきます。茶色く見えることが多く、「茶グマ」と呼ばれています。シミは、メラニン色素ですから、通常のシミに対するのと同じお手いれをおこないます。厚くなった角質(角質肥厚)に対しては、ピーリングがよいのですが、湿疹などができているときはもちろんピーリングはできませんから、かゆみなどがある人は、まずは皮膚科で相談しましょう。

 

簡単な見分け方

自分が上記のどのタイプに当てはまるのかわからないという人もいるでしょう。まず、青グマは血液にうっ滞ですから、ひっぱってみると多少薄く見えるというのが特徴です。黒グマはたるみですから、顔を上に向けると目立たなくなります(重力に影響されるのがたるみだからです)。鏡をもって顔を天井のほうへ向けてみて、クマが薄くなるかを試してみてください。茶グマはひっぱっても上を向いても薄くならず、また寝不足で濃くなるということもありません。

 

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